君に恋した
第2章・友達から~

告白を

トゥルルルル…ブツッ

『おはよ、紗菜。どうした?』

この始まり方だと、忘れてる様子。

やっぱり‥か。

「尚之、あたし昨日写メ送ってって言ったよね。どうしてくれないの?」

『…あ!ごめんっちょっと事情があって―』

あきらかに焦っている尚之の声。

「なんで言い訳するの?忘れたならそう言えばいいでしょ!」

『忘れた訳じゃねぇって!マジでっ』

「うそつかないでよ!」

あたしは何故か、感情的になっていた。そんなたいしたことじゃないし、責める必要も無い。

言い過ぎた?やばいかも‥。

そういった後、はぁ、というため息が聞こえた。

『これくらいで怒るなよ。つーかそんな言われたくねぇし』

呆れてるような声が響いた。

心が、何かが刺さったように痛くなった。

言葉がすぐに出てこなかった。

黙っていると電話が切れた。

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