君に恋した
あたしは今の気分で近所の公園に行った。


外はやっぱり暑いけど、日陰にあるイスに座ったから少し涼しい。

目をつぶり待っていると、自分を呼ぶ声が遠くから聞こえてきた。


「さーーなっお待たせーーー!!」

目を開けると、向こうから手を振りながら走ってくる夏海が見えた。

「はあはあっ…どうしたの?急にっ」

「ごめん!ちょっと相談があって‥」

夏海は息を整えてから隣に座った。


「……で、相談って?」

あたしの目を見て言った。

「うん…それがさ」

視線を下に向けすべてを話した。

あたしの悩みはたぶん、他人から見たら小さいことかもしれない。
それだけ?って言われるかな…。

夏海は時々相づちを打ちながら聞いてくれた。

それがなんだか嬉しかった。
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