君に恋した
「‥そんないきなり言われても迷惑だよね‥」

「…ごっごめん‥!」

あたしは立ち上がり、夏海の背中に謝った。

「夏海…あたし、告白する!」

「えっ紗菜!?」

振り返ってあたしを見た。

「あたし‥いままで言いたい気持ち我慢してきた。でも、このままじゃ何も進展しないよね。尚之と直接会って話してみたいよ。‥彼女として!」

「…そっか」

ゆっくり近づいてきて、優しく笑った。

「一緒にがんばろっ紗菜!」

「うん…!」


こうしてあたしは、尚之に告白することになった。

もう、玉砕覚悟で告ってやる!

後悔なんてしないぞ!


―その後は、いつもの喫茶店に行って夏海の恋バナを聞いたり、告白の練習などをした。
夏海には悪いけど、顔を赤くして話す夏海に思わず笑っちゃった。

でも、夏海の話を聞けてほんとに良かった。

今までは自分の話中心だったからなぁ‥。

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