君に恋した
「夏海!今尚之に電話してもいい?」

「おっノロケの後にすぐ電話ですかぁ?じゃあ例の件誘ってみて!」

「了解☆んじゃちょっと失礼しますっ」

右手でビシッと礼をし、部屋から出た。


誰もいない廊下で少し悩む。

う~ん…尚之、あたしともまだ一度も会ったこと無いのに、いきなりダブルデートに誘ったら断られるかな?


‥例の件とは、このこと。

新カップル同士のデート企画(夏海提案)だ。

あたしは初デートがダブルなんて、と思い反対した。

でも夏海は一歩も引かず…。

一回だけ、ということでOKした。

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