君に恋した
あたしはそれを信じて

「そうなんですか?分かりました。では…」


教えちゃったんだ。




『ねぇ、やっぱりいとこじゃなかった?』

心配そうな声で聞いてくる。

「うーん、たぶん知らない人。あたし、いとことみんな仲いいからメアド教えてるし。それに本当にいとこなら直接あたしに聞くだろうし‥」

『そうだよねぇ…、ごめんね、本当にあたし‥』

夏海の声は追い詰めたような声だった。

「大丈夫だよ!あたしなんにも被害受けてないし。
気にしないで?そんなに」

『うん‥‥でも、何かあったらすぐにあたしに言ってね!あたしのせいだからっ」

「分かった!じゃあね!」

『ばいばいっ』

ツー、ツー、と耳に鳴り響く。

きっと大丈夫―…だよね。

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