君に恋した

『浜波中』へ

「…じゃあ、行ってくるね。お母さん!」

「行ってらっしゃい!夏海ちゃん、よろしくね」

「はいっそれでは!」


こうしてあたしと夏海は、家を出た。

尚之のいる学校は、『浜波中』。

前に電話で聞いた時、そう言っていた。

それが本当前提であたし達は行く。

「紗菜、電車って10時30分発だよね?」

「うん、確か~」

そう言いながら、電車の時刻表を広げる。

パラッ

指で一つ一つ追っていく。

浜波市行きの電車は~‥あ、あった。

10時30分であってる。

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