Is this love ?
「トゥートゥー……?」


驚いている私に、伊藤はしたり顔で説明する。


「Two to the chest, One to the head. 胸に二発、頭に一発」


「あ、あぁ」


納得しながらも、何故そんな事を女の私に熱く語るのか、意味がわからない。銃なんて興味もないし。でも、伊藤のそういう所が嫌いじゃなかったりする。


「なんかさ、響きがカッコ良くない?」


「うん、そうかもね」


「だろ? やっぱ入江ならわかってくれると思ったんだよなぁ」


「なんで?」


「なんでって、女子っぽくないからかなぁ」


「はぁ?」


全然褒められてないし、ちっとも嬉しくない! 私は憤慨して鼻息を荒くしたけど、伊藤はケロッとした顔でこう続けた。
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