黒ク甘イ、恋。

小波夜斗との出会い

転校して、1ヶ月。


もう学校にも慣れて、友達も出来た。



人が、基本的に怖いあたしでも、このクラスは居やすかった。


気を遣わなくていい。


自由でいい。


どんな自分も、受け入れてくれる。



第一印象こそ、ひどいけどとても、大切な居場所だった。




「・・・・夜斗・・・・・」



そんなある日。



夜斗と、よばれる男が教室に入ってきた。



「・・・美桃、あれが夜斗だよ」



「えー、どんなイケメン?」



ワクワクいっぱいで、振り向いた。



握っていた携帯を落とした。


笑顔が、消える。


目が、口が、・・・動かない。


その「男」を見つめて、



動かない




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