黒ク甘イ、恋。
決意
『お父さん、帽子ー』
『美桃は色白だからな。日に焼けちゃいけないぞ』
『お父さん、真っ黒ー』
『お父さんは、いいんだ。
美桃はお肌を大事にしなきゃな』
『お肌ー!大事ー』
「・・・と、」
「・・・・・美桃・・・美桃!?」
目を開ける。
覚めたくないほど、懐かしく幸せな夢。
「・・・侑子・・・?」
「美桃・・・よかったァ・・・」
「美桃ちゃン、大丈夫!?」
「・・あ、・・真央ちゃん、大丈夫だよ・・・」
目が覚めると、侑子と真央ちゃんが、目の前に立っていた。
小柄な真央ちゃん。
小さな手で、あたしの額の汗をふいてくれていた。
「大丈夫!?どした!?」