黒ク甘イ、恋。
「・・これ、全部もってくンかよ・・・」
家庭科室は、もはや戦場だった。
たこ焼きのもとを創ったと思われる残骸。
パフェの試作の残り物。
・・・綿飴はもう、溶けてるし・・・
そんなモノたちに目を奪われていたが、それどころではない。
早く、もっていかないと・・・
全部で6味のあるジュース。
足りないのは、4味・・・。
・・・・あのー・・・・
これ一人で運べないじゃん・・・・
どうしようと困っていたときだった。