黒ク甘イ、恋。
ピーンポーン
うわッもう来たのッ!?
早いよーッ!
親なしのあたしに、きれいな服なんかあるはずもなく
そんなもの買うお金がないから
親戚のユメに服を借りた
ちょっと趣味が違うユメの服はしっくりこなかったけど
「・・・はーい」
がちゃっとドアを開ける
「よ・・・うぉッ!?」
突然しゃがみ出した夜斗
「ど、どしたの?大丈夫!?」
胸がキュゥと熱くなる
ああ、恋してる。
あたし・・・。
この人に恋してるンだ―・・・
「私服、か・・・可愛すぎです(恥」
顔を手で押さえてへたれ込む夜斗
「―~~~ッ」
こっちも恥ずかしさでいっぱいで
目を背けたくなった
そういう夜斗も
白いロンTにロゴの入ったジーパン
こなれた感がかっこよすぎだった