黒ク甘イ、恋。
「・・・・夜斗を、おまえが殺したのか?」
「―なにをっ、・・・・・・・」
「“復讐は、終わらない。輪廻の時さえも超えて”」
「・・・・・は?」
悲しい瞳でこちらを見る灯斗。
あの日のあの日のあの日の
あの日の想い出が蘇る
「―美桃、おまえは・・・・」
「・・・・・っ・・・なによっ!!」
「・・・・、おまえを殺して、俺もしぬ。それで復讐の輪廻は終わるんだ」
「・・・・え・・・・」
灯斗はおもむろに、てのひらを返す。
すらっと白く伸びる、爪が
あたしののど元に突き刺さる
「――・・・・・っ・・・・・」
目の前に血しぶきがあがる。
頭が重い
めのまえが くらくなる
「・・・・おやすみ、美桃」
にこりと笑ったあいつ
そして、意識がなくなる
少し前に
灯斗も
目の前で自らの手で、カッターで・・・
のどもとをさして、死んだ