地球と火星と金星
悩み
地球くんは元気がなかった。


それに気付いたのは両隣の火星くんと金星くん。


「どうしたの?」


「何かあったの?」


そう聞くと、地球くんは溜息をついた。


「ボクの中がね、大変なことになってるの」


そう言う地球くんの顔は真っ赤になった。


「どんな風に?」


「中が段々おかしくなってて、それを止めようとしても無理なんだ」


「どうして止められないんだよ」


少しカッコつけたがりな火星くんは、クルンと上手に一回転して聞いた。


「中に住んでる人間のせいだからだよ、ボクのせいじゃない」


「あー、中の生物のせいね…」


火星くんは、何かを知ってるかのように溜息をついて、またクルンと自転した。





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