源氏名・ゆい




車は1時間以上走っている


でも、みんな賑やかで時間が早く感じた



「ね〜、愛美ちゃんは那千と付き合ってんの?」

「え!?」


飲んでいたお茶を、吹き出しそうになった


聞いてきたのは亮くんだった


「いや〜、那千が女の子誘うなんて珍しいからさ!」


え?でも、みんなが会いたがってるからって‥‥


「そうそう!急に愛美ちゃん誘っていいか?なんて言ってきてさぁ!」


「ちょ、お前らもういいって!」


会話を遮った那千くんの顔を見ると、少し照れているように見えた


私までつられて照れてしまった


「2人して何照れてんだよー!やっぱ付き合ってんのか?」


「はいはい!もう着いたよ!」


前を見ると、海が見えてきた


「海?」


「なんか急に海行きたくなってさ。」


みんな海が見えてテンションが上がったのか、車の中はさらにうるさくなった




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