熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
そんなこと、心を裸にしなきゃわからない。
らしくなく土足で踏み込んでくる優月に、私はやっぱり戸惑う。
「いきなり言われても、わからない」
だから私は正直にそう答えた。
私の返事は、きっと予想通りだったのだろう。
優月は小さく「うん」とだけ返してくる。
「優月は今までずっと、私にとって世界でたった一人の男の人だったけど……。特別な存在だけど、そこに想いがあったか、私も意識したことがないの」
『私にとっての優月って?』と自分に問いかけ、自分に答えているつもりでそう呟いた。
優月はやっぱり、さっきと同じ短い反応を返してくる。
「好きだけど、恋じゃない。それは私も優月と同じ。でも……」
言ってるうちに、『優月を愛する』ことを否定しているように聞こえる気がして、そうじゃないんだ、と言葉を繋ぐ。
上手く気持ちを表す言葉が見つからず、じれったい想いに駆られながら、私は優月の瞳を上目遣いに見つめ返した。
「優月にキスされたの、嫌じゃなかった。ううん。ドキドキしたし、ただ慰める為だけの行為じゃないって知って、嬉しかった。だから私……」
続ける言葉を一度切って、正しいかどうかを、自分の気持ちに確かめる。
「優月が嫌じゃないなら、私の初めては、全部優月に教えてほしい」
言い切った途端、胸がバクバクと爆音を立て始めた。
らしくなく土足で踏み込んでくる優月に、私はやっぱり戸惑う。
「いきなり言われても、わからない」
だから私は正直にそう答えた。
私の返事は、きっと予想通りだったのだろう。
優月は小さく「うん」とだけ返してくる。
「優月は今までずっと、私にとって世界でたった一人の男の人だったけど……。特別な存在だけど、そこに想いがあったか、私も意識したことがないの」
『私にとっての優月って?』と自分に問いかけ、自分に答えているつもりでそう呟いた。
優月はやっぱり、さっきと同じ短い反応を返してくる。
「好きだけど、恋じゃない。それは私も優月と同じ。でも……」
言ってるうちに、『優月を愛する』ことを否定しているように聞こえる気がして、そうじゃないんだ、と言葉を繋ぐ。
上手く気持ちを表す言葉が見つからず、じれったい想いに駆られながら、私は優月の瞳を上目遣いに見つめ返した。
「優月にキスされたの、嫌じゃなかった。ううん。ドキドキしたし、ただ慰める為だけの行為じゃないって知って、嬉しかった。だから私……」
続ける言葉を一度切って、正しいかどうかを、自分の気持ちに確かめる。
「優月が嫌じゃないなら、私の初めては、全部優月に教えてほしい」
言い切った途端、胸がバクバクと爆音を立て始めた。