熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
質問上手の進藤さんにのせられて、やたらと喋ってしまった。
喉の渇きを覚え、トレーの上に置いてあった水のグラスを手に取り、両手で支えるようにして口元に運ぶ。
「それで、社内恋愛宣言になったのか」
進藤さんは、クックッとなんとも愉快気に肩を揺らして笑っている。
私はゴックンと水を一口飲んでから、思わずギョッとして目を丸くした。
「ゆ、優月、進藤さんにそんなことまで言ったんですか!?」
少しひっくり返った私の声に、彼は笑いながら何度も首を縦に振る。
「言った言った。『俺以上の男なんかいるか』って、すっごい憮然としてたよ。ついでに、アイツの女性遍歴バラしたこと、俺もすっげー文句言われたけど」
「す、すみませんっ……!!」
どうしても知りたくて、無理を言って教えてもらった話だ。
優月の『不貞』を理由にする為に必要だったけど、進藤さんを巻き込んでしまった。
私は焦って首を縮めながら謝った。
進藤さんは、『いい、いい』とヒラヒラ手を振って受け流してくれる。
「でも綾乃ちゃん。本当に『社内恋愛』する気?」
「あ……いや……」
畳みかけられた質問には、私は言葉を濁した。
両手で持ったグラスを、なんとなく口元で揺らす。
喉の渇きを覚え、トレーの上に置いてあった水のグラスを手に取り、両手で支えるようにして口元に運ぶ。
「それで、社内恋愛宣言になったのか」
進藤さんは、クックッとなんとも愉快気に肩を揺らして笑っている。
私はゴックンと水を一口飲んでから、思わずギョッとして目を丸くした。
「ゆ、優月、進藤さんにそんなことまで言ったんですか!?」
少しひっくり返った私の声に、彼は笑いながら何度も首を縦に振る。
「言った言った。『俺以上の男なんかいるか』って、すっごい憮然としてたよ。ついでに、アイツの女性遍歴バラしたこと、俺もすっげー文句言われたけど」
「す、すみませんっ……!!」
どうしても知りたくて、無理を言って教えてもらった話だ。
優月の『不貞』を理由にする為に必要だったけど、進藤さんを巻き込んでしまった。
私は焦って首を縮めながら謝った。
進藤さんは、『いい、いい』とヒラヒラ手を振って受け流してくれる。
「でも綾乃ちゃん。本当に『社内恋愛』する気?」
「あ……いや……」
畳みかけられた質問には、私は言葉を濁した。
両手で持ったグラスを、なんとなく口元で揺らす。