熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
「ずっとそばにいたのに、魅力に気付かせてやれない優月も悪いな。でも本当のことだから、謙遜する方が嫌味になるよ」
あわあわする私に軽く吹き出してから、進藤さんはニコッと微笑む。
「で、どうだろう。まずは、俺と付き合ってみるって」
「……は?」
サラッと提案されて、私はきょとんとして目を丸くした。
進藤さんは大きく胸を張って、さっき立てた親指で自分を指し示してくる。
「優月以外で社内の男。条件は当て嵌まってるだろ。恋、俺としてみない?」
「えっ……えええっ……!?」
進藤さんはドヤ顔をして、ズズッと身を乗り出してくる。
私は背を仰け反らせて逃げながら、あまりの驚きに素っ頓狂な声をあげていた。
勢い余って椅子ごと後ろに引いてしまい、背中合わせに座っていた人にぶつかってしまう。
慌てて後ろを向いて謝ってから、再び椅子を前に戻してテーブルにちょんと両手を置いた。
私のパニックを最初から最後まで観察していた進藤さんは、クックッと肩を揺らし、声を殺して笑っている。
「わ、笑うなんて酷いです。それに、そんな風にからかわれたら、誰だって驚きます!」
「からかってないよ。俺は優月に『許嫁』って紹介してもらった時から、綾乃ちゃんのこと可愛い子だなって思ってた」
あわあわする私に軽く吹き出してから、進藤さんはニコッと微笑む。
「で、どうだろう。まずは、俺と付き合ってみるって」
「……は?」
サラッと提案されて、私はきょとんとして目を丸くした。
進藤さんは大きく胸を張って、さっき立てた親指で自分を指し示してくる。
「優月以外で社内の男。条件は当て嵌まってるだろ。恋、俺としてみない?」
「えっ……えええっ……!?」
進藤さんはドヤ顔をして、ズズッと身を乗り出してくる。
私は背を仰け反らせて逃げながら、あまりの驚きに素っ頓狂な声をあげていた。
勢い余って椅子ごと後ろに引いてしまい、背中合わせに座っていた人にぶつかってしまう。
慌てて後ろを向いて謝ってから、再び椅子を前に戻してテーブルにちょんと両手を置いた。
私のパニックを最初から最後まで観察していた進藤さんは、クックッと肩を揺らし、声を殺して笑っている。
「わ、笑うなんて酷いです。それに、そんな風にからかわれたら、誰だって驚きます!」
「からかってないよ。俺は優月に『許嫁』って紹介してもらった時から、綾乃ちゃんのこと可愛い子だなって思ってた」