熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
無意識に振り返った途端、腕を強く引っ張られる。
「えっ……」
酩酊状態の進藤さんの思いがけない力に、一瞬私の反応も遅れた。
そして次の瞬間、中途半端に腰を浮かせていた私は、身体のバランスを大きく崩してしまった。
「ひゃっ……」
小さな悲鳴が漏れた時、私の視界いっぱいに、進藤さんの顔が映り込んでいた。
何かが、唇にぶつかった。
一瞬の衝撃に、私は反射的に目を閉じていた。
唇に触れた、知らない温もり。
ハッとして、大きく目を見開く。
視界には、再び進藤さんの顔が映った。
だけど、さっきよりも大きくぼやけて見える。
近過ぎて視界の焦点が合わないからだと気付いた時、唇に触れたものが進藤さんの唇だと認識した。
その途端、私はひゅっと音を立てて息を吸い込んだ。
次の瞬間、頭の中は真っ白になり、私の身体は凍りついた。
それと同時に、進藤さんが私の後頭部に手を回すのがわかった。
まるで『逃がさない』というように、その手に力がこもるのを感じた、その時。
「っ……綾乃っ……!?」
格子戸が開く音がして、続いて叫ぶような声が聞こえた。
振り返る間もないまま、私は後ろから強く肩を掴まれ、勢いよく引き寄せられる。
「えっ……」
酩酊状態の進藤さんの思いがけない力に、一瞬私の反応も遅れた。
そして次の瞬間、中途半端に腰を浮かせていた私は、身体のバランスを大きく崩してしまった。
「ひゃっ……」
小さな悲鳴が漏れた時、私の視界いっぱいに、進藤さんの顔が映り込んでいた。
何かが、唇にぶつかった。
一瞬の衝撃に、私は反射的に目を閉じていた。
唇に触れた、知らない温もり。
ハッとして、大きく目を見開く。
視界には、再び進藤さんの顔が映った。
だけど、さっきよりも大きくぼやけて見える。
近過ぎて視界の焦点が合わないからだと気付いた時、唇に触れたものが進藤さんの唇だと認識した。
その途端、私はひゅっと音を立てて息を吸い込んだ。
次の瞬間、頭の中は真っ白になり、私の身体は凍りついた。
それと同時に、進藤さんが私の後頭部に手を回すのがわかった。
まるで『逃がさない』というように、その手に力がこもるのを感じた、その時。
「っ……綾乃っ……!?」
格子戸が開く音がして、続いて叫ぶような声が聞こえた。
振り返る間もないまま、私は後ろから強く肩を掴まれ、勢いよく引き寄せられる。