父と息子

まぁ、これも父の変化のためだ。
少しでも、口で気持ちを伝え会えるようになりたい。


「いいぞ。
優太が、そうしたいならしなさい。」
「え？」
「優太は、そうしたいんだろ？」
あ、うん。自分で言ったけど…。

父さんのそのあっさりとしすぎた答えに自分でも信じられない気持ちだった。

父との溝を埋めるどころか広がってしまった。
もう後は、なるようになるさと自分の言葉に後悔の念を抱き続けた。