ハートソニック
緋龍
部屋に入ると既に先約が二人いた。
「あっれ〜??二人とももう来てたんだー???」
「ああ………」
「お前らはオッセーぞ〜!!!」
「煩いよ、翔」
「あい……しゅみましぇん」
弥生がニッコリ微笑みながら言うと、翔と呼ばれた男の子はシュンっとして肩を落とした。
てか、なんか弥生の背後に黒いものが見える気がする………。
オマケに目が笑ってない。
「誰………?その子……………」
片方の前髪が長い男の子が、わたしを見て弥生たちに聞いた。
「あー、この子ね〜。今日転校して来た、柊雪乃ちゃん〜♪」
「柊…………雪乃?」
「そっ♪」
「何で今日転校して来たばっかの奴がこんな所に居るんだよー???」
口を尖らせて聞く翔。
それに対して嬉しそうに話す尚。
「そ・れ・は・ね〜♪ボク、雪乃の事気に入っちゃったんだよね〜♪可愛いし♡」
え?可愛い???
誰がだ????
可愛いって言ったら尚しか思い浮かばないんだけど…………。