ハートソニック


「そ・れ・で!!ボクたちは緋龍って暴走族なんだっ!!因みにボクと翼と翔は幹部で、弥生は副総長。椿がボクらのリーダー、緋龍の総長だよっ♪」

そう言って自分たちの正体を明かす尚。

あっさり明かすなんて、ちょっと警戒心が無さすぎでしょ………。

まあ、日本No.1の族だから関係ないんだろうけど。

「へぇ。そうなんだ???」

「えっと………それだけ???」

「?うん。そうだけど??」

尚は目をパチパチとさせながら、弥生と顔を見あった。

「驚いたな。あんまり驚かないんだ??」

「ん、まあ。知り合いに暴走族に入ってた人がいるからね。あまり驚きはないかな」

わたしは一つ、小さな嘘をつく。

まあでも、知り合いに暴走族に入ってた人がいるのは嘘じゃないけどね。

< 12 / 16 >

この作品をシェア

pagetop