ハートソニック
連れて来られた場所は倉庫。
多分ここが彼らの溜まり場。
尚に手を引かれたまま、倉庫の中へと連れていかれた。
倉庫の中は意外にも広く綺麗で、とても男ばかりがいるようには思えなかった。
「あ、総長!!副総長、尚さん!!お疲れ様です!!!」
「お疲れ様っス!!!」
「お疲れ様です!!!」
入って直ぐの広い場所にいた下っ端君たちが、椿、弥生、尚を見るなり全員立ち上がり挨拶をした。
「あれ?お客さんっすか??」
わたしに気付いた下っ端君の一人が、一歩前に出て言った。
「そ!お客さん〜♪」
「後で紹介するから」
「………」
え?紹介されるの??
てか、椿喋らなすぎ。
尚は楽しそうだね………。
わたしはそのまま、尚に連れられて二階の部屋へと連れていかれた。