月華の陰陽師1ー朧咲夜、裏の真相ー【完】
なんで俺が知っているかと言うと、俺は個人的に國陽と接触がある。
國陽の影をやってるヤツとほかの神祇家との調整役も担っているからだ。
……まあ、小路の人間が調整役任されるなんて、正直嫌な目にしか遭ってないけど。
神祇家の御門と小路嫌いは、極めちゃったヤツは徹底しているし。
「……なれるといいですね。親友の守護霊」
俺が言うと、桃子は微笑み首をかたむけた。
「はい。そうしたら、また黒藤さんや白桜さんにも逢えますね」
「逢わなくていいですよ。あとは俺たちに関わらず穏やかに過ごしてください」
俺や白は、生涯、問題ごとの渦中(かちゅう)にいるしかない。
だから、出来るだけ関わらない方がいいタイプだ。