クレナイ姫
來「唯、行くぞ‼」 


來くんが私を抱えたままなが~い廊下を走った。




途中で会った人に「車回せ」って言ってた。



車って回るっけ?


まぁ、いっか。




ふぁ~眠い。


りゅーくんに朝早く呼ばれちゃったから眠くて仕方ない。

でもここで寝たら來くんの迷惑になっちゃうよね?


よし!頑張っておきるぞ~!


と一人で意気込んでいると、來くんがこちらを覗き見てきた。


來「唯、眠いのか?あくび噛み締めてるみたいだし。」



‼何とっ來くんには私が眠いことバレちゃった‼


さすが來くん。


唯「んんー。眠くないもん。」


でも、私もここで來くんに甘えるほど子供じゃないもんねぇー‼


來「唯、寝てな。」



唯「・・・・・・・。」




來「・・・・・・・。」




これが無言のにらみ合いというものかな?



スッゴク來くん怖いです。


圧力がッ!


泣きそうになるけど必死にこらえて來くんににらみ返します。




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