クレナイ姫
詳しい話はまた今度だけれども、あのときの唯はある意味恐ろしかった。




人を殺すのを躊躇わない唯。

でも、それは何も知らないからで。

悲しそうにも楽しそうにも見えない。

でも魔女のようであって、天使のようだった唯。

無垢で無知で無表情で人を殺す唯。






もうあんな唯は見たくないから。


俺はいくつもの先々を見越して唯のための毎日を過ごす。


俺は唯と素野家で再開したとき、そう、誓ったんだ。




唯が狂えば皆、壊れる。



そう、















ホウカイしてしまうんだ。


















< 33 / 88 >

この作品をシェア

pagetop