クレナイ姫
白い雪景色、静かな街並み。


二人の少年が、この、寝静まった街を通り抜けていく。





一人は弟が自分を頼ってくれたことに歓喜し、弟とのこれからを夢見ながら。





もう一人は、自分がこんな行動をとった原因である大人が追いかけてこないか、兄を守るため、死に物狂いで目的地に急いでいた。








二人の少年がたどり着いた場所。
そこは温かな笑い声で溢れたいた。




そこはもう一人の少年が夢見た空間だった。





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