クレナイ姫
ボクは雄翔の双子の兄として、すぐに桜麗の人たちと馴染んだ。



そこには相野零、清塚雅、素野來斗の姿があった。

  

雅は家元という重荷から逃れるために。

零、來斗は組のために強くなろうと思い、入ったそうだ。





でも、零には踏み込めない一線があった。




傍にいるはずでとても遠い存在。


傍で笑って過ごしているはずなのに、奥深くでは悲しんで哀しんで闇に浸っている。





ボクたちでは零を救えない。


そう、わかった頃に、先代、佐原光さんが建てた鬼蘭高校への転校が決まった。





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