笑わないシンデレラ
遅行すんなって言われたのに!

私は猛スピードで屋上まで走った。


バンッ!


「辻くん!ごめ-----」


屋上の鉄格子のドアを思いっきり開けて、謝ろうとしたけどやめた。

だって屋上にいたのは辻くんじゃなかった。

可愛らしい黒髪の女の子。

色白で、目はぱっちりしていて、背は私より低めかな。


って……わたし、どうしよう!

辻くん以外の人と話したことないから何話していいのかわからない!
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