笑わないシンデレラ
がたん!


私は勢いよく立ち上がり、彼を睨んだ


「お……大きなお世話よ!」


図書室は静かなので私の声がよく響いた。


「私が孤立しててもあなたには関係ないでしょ⁉︎」


言い返されるとは思っていなかったのか、彼は驚いた顔をしている。


「ムカつく……」


呟く声が聞こえた。

それはこっちのセリフだよ。


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