笑わないシンデレラ
ドキン。

急になにするの……


「これでよし」


ゆっくり私から手を離す。
掴まれた手がまだ熱い。


「いきなり何するの!もうっ!」


熱くなった腕を左手で押さえる私。


「まじないだよ。さっきからお前、不安そうな顔してたから。」


えっ……じゃあ、私のために?


「大丈夫!早瀬なら絶対できるよ。」

ぽんっと頭に手を置かれた。
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