笑わないシンデレラ
ぎゅっ……

後ろから抱き締められて部屋を出ざるを得ない状況ができた……

温かい腕で抱き締められて私の心臓の鼓動を早くさせる。


「何?」
「言えない………」
「お願い。言って?」
「…………」


辻くんの優しい声に負けてしまってつい話してしまった。


相葉さんが辻くんに恋をしていることを……


「はぁ⁉︎」

辻くんは私から体を離して驚く。
そりゃ、そうか。
ずっと一緒にいた相葉さんが恋をしているなんて言えば……


でも辻くんから出てきた言葉は耳を疑うものだった。
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