笑わないシンデレラ
少し早足で歩いているのは彼に早く会いたいからだろう。


だんだんと公園が近くなる。


夕方の公園はとても綺麗で昼間と全く違っていた。

茜色が公園全体に差し掛かる。


辻くんはまだ来ていない。


あの人、よく遅行するかなぁ。

公園の中に入ると辻くん……じゃなくて思いもよらぬ人がいたんだ。

「えっ⁉︎早瀬さん⁉︎」

彼女も私をみてびっくりしている。
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