笑わないシンデレラ
でも、洋服も決められないほどトラウマになってしまったなんて……


こないだ早瀬が倒れた時も、「竜ちゃん、ごめん」って俺の背中に揺られながら呟いていた。


なんとかしてやりたい。


だけど、一体俺に何ができるのだろう


ただ傍にいることしかできないなんて……


情けない。


「辻くん。」

「え?何?」

早瀬の声にはっとして、綺麗な顔に目をやる。
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