笑わないシンデレラ
月曜日がきて、教室の扉を開く。
いつもと変わらない教室の扉。
なのに……


とても重く感じた。


辻くんは既に来ていて男友達と話している。


ばちっ。


彼をじーっと見ていたら、視線に気づいたのか辻くんと目が合う。


『よっ。おはよ!早瀬!』

いつもだったらそう言ってくれる。
だけど、今日は……


フィッと目を逸らされとしまった。


ズキン。


もう……わたしたち、話せないのかな
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