笑わないシンデレラ
***


「どういうこと⁉︎梨花ちゃんっ!」


学校に着くと他の誰でもない、梨花ちゃんの席までずんずん歩いてばんっと机に手をついた。


「なんのこと?」

わかっているような顔をしながらニヤニヤしている梨花ちゃん。

「とぼけないで!告白大会に私をエントリーしたでしょ?」


そう……。

廊下に張り出されているエントリー表に【早瀬杏奈】と、黒字で記入されていたのだ。


「あたし知らないよー。」
< 272 / 311 >

この作品をシェア

pagetop