笑わないシンデレラ
「電車止まってるみたいだし、今日は止まって行ったら?春人くん。」


猛吹雪となってしまって辻くんと一緒に自宅に入ったら、少し心配そうな顔をして言うお母さん。


「いや……でも……」


辻くんは遠慮しているのか、戸惑いながら承諾しようとはしない。


「そうだよ!辻くん!泊まって行きなって!クリスマスだし!」


わたしもお母さんに便乗するように言う

それに、クリスマスイブに辻くんといられるなんて嬉しいもん。


「っ……わかりました。」


つ、辻くん?

顔真っ赤だよ?

どうしたのかな。


♪♪♪


すると、コートに入れていた携帯が鳴り出した。
< 297 / 311 >

この作品をシェア

pagetop