笑わないシンデレラ
昨日はたくさん泣いたけど……
まだ泣き足りない。


あーあ。なんで学校なんて来ちゃったのかな?


ふらつく足取りで教室に入るとミルクティー色の髪をした男子とぶつかった。


「早瀬……」


辻くん……


『クラスの奴らと話せば?』


昨日言われたことを思い出す。


「あのさ……」


彼がなにか言いかけたが、気にせず席に着いた。
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