笑わないシンデレラ
いきなり私の名前を強い口調で叫び、自分の鞄を放り投げてずかずかと私の席へと歩いてきた


「取ったのあんたでしょ⁉︎」


え?


なんで私?


「あんたいっつも無表情でなに考えてんのかわかんないし、やりそうな顔してるわ!」


なにそれ……


顔で判断するの?
どこまで自分勝手なのよ……


「鞄見せなさいよ!」

「あっ……」


彼女は私の鞄をひったくり、無造作に探し始める。
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