笑わないシンデレラ
「やっべ!嬉しいっ!」
「こら。離せ〜!」


一度離された体は再び優しい腕に包まれる。


「私もお願いいい?」
「おう。言ってみろよ。」

簡単なこと。

それは----------


「私の傍からいなくならないで?」
「…………」


あれ?
ヤバい、私変なこと言った⁉︎

ただ竜ちゃんのことがあったから。
もう2度とあんな悲しい想いをしたくないからいったのに。


「告白みたい。」
「!」

彼の言葉にみるみる私の頬が赤に染まる。

別に告白のつもりじゃなくて
友達のつもりだったんだけど
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