白雪と赤い薔薇
母は妖怪の話を嫌がる。
どうしてかわからないが、ずっと避ける。
祖母が昔話をしてくれているときもいい顔はしてくれなかった。

「いってきます」

「ご飯は?」

「もう時間ないからいいや、いってきまーす」


なんか気まずくなって家を出た。
学校に行くまであと30分くらい余裕があった。
もやもやするから、いつもの場所に行こう。

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