恋蛍2~トワイライト色の約束~
律は深海のように少し陰りのあるブルーブラック色の目をしている。
日本人の父と、アメリカ人と日本人のハーフの母から生まれた律は、クウォーターなのだ。
そして、勉強が大っ嫌いで赤点をとることが得意なちょっとバカで、でも、明るいイケメンだ。
「律?」
慣れない勉強で……といってもオレのを写してるだけだけど、ついに頭の線がショートしよったか?
オレはゲームを中断させ、ベッドから下りるとテーブルで固まる律の正面に座った。
そのノートを覗き込んで見ると、まだ途中だ。
「なにー。まだ終わってないじゃないかあ」
カカカ、と笑い飛ばしてやると、律は固まったまま課題ノートを見つめ、低い声で言った。
「結弦。お前、オレに隠しよることあるよな?」
「はあ? なんね、突然。なんもないっさあ」
バカかあー、と右肩をバシバシ叩くと、律はガバッと顔を上げ、キッと鋭い目付きでオレを睨んだ。
「ほんとうね?」
そして、握っているシャーペンの先端をノートに打ち付けた。
芯がペキッと折れて、ノートの上をころころ転がる。
「これはオレたちの友情に、でーじでーじ関わってきよることだば!」
ブルーブラックの瞳がギラギラしよる。
「はあーっ?」
一体、なにをそう興奮しよるのか。
「隠すなよー結弦よー! オレ、杏から聞いてしまったんだしさー!」
と、今度は焦げ茶色の髪の毛をワッシャワッシャと両手で掻き乱し、嘆き出した律の話を聞けばこうだった。
日本人の父と、アメリカ人と日本人のハーフの母から生まれた律は、クウォーターなのだ。
そして、勉強が大っ嫌いで赤点をとることが得意なちょっとバカで、でも、明るいイケメンだ。
「律?」
慣れない勉強で……といってもオレのを写してるだけだけど、ついに頭の線がショートしよったか?
オレはゲームを中断させ、ベッドから下りるとテーブルで固まる律の正面に座った。
そのノートを覗き込んで見ると、まだ途中だ。
「なにー。まだ終わってないじゃないかあ」
カカカ、と笑い飛ばしてやると、律は固まったまま課題ノートを見つめ、低い声で言った。
「結弦。お前、オレに隠しよることあるよな?」
「はあ? なんね、突然。なんもないっさあ」
バカかあー、と右肩をバシバシ叩くと、律はガバッと顔を上げ、キッと鋭い目付きでオレを睨んだ。
「ほんとうね?」
そして、握っているシャーペンの先端をノートに打ち付けた。
芯がペキッと折れて、ノートの上をころころ転がる。
「これはオレたちの友情に、でーじでーじ関わってきよることだば!」
ブルーブラックの瞳がギラギラしよる。
「はあーっ?」
一体、なにをそう興奮しよるのか。
「隠すなよー結弦よー! オレ、杏から聞いてしまったんだしさー!」
と、今度は焦げ茶色の髪の毛をワッシャワッシャと両手で掻き乱し、嘆き出した律の話を聞けばこうだった。