あなたの隣に。

私が黙っていると

「お前、なんでさっきから喋んねーの?」

と、

もしかしてさっきの言葉気にしてる?

そう眉を下げて私を見つめていた。

『さっきの言葉?』

私が聞くと彼は、気まずそうに

「その、気色悪いっていったこと。」

と言って俯いた。

『正直落ち込みましたけど…。でもいつも言われている言葉なので大丈夫です。』

本当は大丈夫じゃないけれど。

彼は少し眉間にシワをよせた。

私は、これ以上ここにいると迷惑だと思い

『ごめんなさい。私なんかがこんなとこにいて。』 

そう言って立ち去ろうとした

しかしその行動は目の前にいる彼によって妨げられた。

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