いつも側で君を感じるから。
「新、マジな話……そういう道には行ってほしくねえ。心中とかぜってーすんなよ」
「ハッ。するわけねえよ。死ぬとしても俺一人で…」
ガッと胸倉を掴まれ、大河の鋭いまなざしが、きつく射抜くように俺を睨む。
「死ぬな、絶対。死んだら終わりだ。何があったか知らねーけど、お前のこと大事に思ってるヤツらがいること忘れんな、そういう奴らを絶対裏切るんじゃねえ」
そう言って乱暴に俺を離し、背を向けた。
「……死なねえよ」
「死ぬなよ。死んだらマジでりーちゃんもらうから」
「大河にはぜってーやんねーし」
「ってことはやっぱ好きなんじゃん」
振り向いた大河はいつも通りの笑顔に戻っていた。
こいつ……俺の本音を引き出すためにわざと……。
本当にムカつく奴だ。
「……俺には無理なんだよ。幸せにしてやれねー……」
「なんでそう決めつけんの?そんなの付き合ってみなきゃわかんねーだろ」