いつも側で君を感じるから。



「ねぇ!光喜んちで年越しパーティしない!?いつものメンバーで!」


2学期の終業式に泉が提案して、大晦日は光喜くんの家に集まることになった。

泉と光喜くんは先月から付き合い始めた。

暇さえあればメールや電話をしていて、すごく幸せそうだ。

泉が幸せそうだと私も嬉しい。と、思う反面私と新くんの関係はこのままなんだろうなって思ったら悲しくなった。


新くんと仲が良い八雲さんと…。

思い出すだけで気分が落ちる。

それに新くんはきっと今でもみなみさんが好きだ。

カラオケでのことを何度も思い出してしまう。

そして何度も新くんのことは諦めようって思った。

なのに、姿を見ただけで自然に胸がときめいてしまうんだ。

いつになったらこの想いは消えてくれるんだろう。

早く消えてくれればいいのに…。
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