いつも側で君を感じるから。


12月31日。年越しパーティが光喜くんの家で開かれた。


夕方、光喜くんの家に集合だったんだけど、その前から泉は光喜くんとパーティの準備をしてくれていた。

光喜くんのお母さんは私達のことを明るく迎えてくれて…とても優しそうな人で、私のお母さんとは正反対だ。

うちのお母さんだったらきっと、こういうパーティ許してくれないだろうな…。

中学生が髪を染めてるなんてありえないとか言って、パーティぶち壊しそう。

突然、私の頬っぺたに冷たいものが当たった。

「ぎゃぁああ!?」

驚いて叫ぶと、横で新くんがアイスの袋を持って笑っていた。

「新くんか!びっくりしたー!」

「すげー良い反応!アイス買ってきたんだけど。あとでみんなで食わね?」

「う、うん!私もお菓子買ってきたんだっ」

約一ヶ月ぶりくらいに会う新くんは相変わらずかっこよくて、やっぱり緊張しちゃう。

どうやったらときめかなくなるんだろう。

そんなこと無理なのかな…。

新くんを嫌いになることなんて絶対ないだろうし。

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