いつも側で君を感じるから。
テーブルにはピザや、光喜くんのお母さんが作ってくれた料理が並ぶ。
「光喜、なんか必要な物があったら言ってよ?皆さん楽しんでね~」
光喜くんのお母さんが笑顔で部屋を出て行く。
「おうっ。サンチュ―」
本当に良いお母さんだなぁ…雰囲気と性格が光喜くんに似てるような。
みんなでテーブルを囲んで座った…のだが。
自然に新くんの隣になってしまった。
嬉しいけど…。テーブルもそんなに大きくないから距離も近いし、ちょっと動いたら触れてしまいそう。
「光喜と泉が作ったやつどれ?」
陽太くんが聞くと、泉が照れながらから揚げとサラダを指さした。
「お前らってなんか…すげー可愛いよな~」
冷やかすと、光喜くんが「黙れアホ」と反撃していた。
でも2人並ぶと本当にお似合いだし、陽太くんが言うように微笑ましくて可愛い。
「で、新はー?彼女作んねーのかよ」
光喜くんの言葉に、食べている物を吹き出しそうになった。