いつも側で君を感じるから。


「え?」

「新にしちゃしばらくいねーじゃん、この前2年の美女に告られたのに振ったろ!?」

陽太くんが「もったいねーよなー」と冷めた目で新くんを見た。

美女に告白されたんだ…。それでも振っちゃうなんて、よっぽどみなみさんのこと…。

「いや、当分いーかな俺は」

「なんだよそのセリフ!一回言ってみてぇーわぁ!」

「陽太は何年いねーんだよ」と、光喜くんが突っ込んだのに対して陽太くんが、「彼女いない歴イコール年齢です」と言うと笑いが起こった。

私は新くんの言葉が少しショックだった。

わかっていたことなのに、こんなに胸が痛むんだなぁ…。

「りり、どーかした?」

真顔になっていた私を変に思ったのか、新くんが私の顔を覗きこむ。

「な、なんでもないっ…」

「わかった、食い足りねーんだろ!?」

「ホラホラ食えよ」と、私の取り皿にピザやから揚げを置く。
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