いつも側で君を感じるから。
年を越してから30分、みんなは全然起きる気配がない。
ゲームして相当騒いだから疲れちゃったのかな…。
「りり眠い?」
「ううん、さっきちょっと寝たせいかスッキリしちゃって」
「そっか。俺もなんか眠くねーんだよな」
新くんが時計をじっと見つめた後…思いもよらぬことを言った。
「あのさ、神社行く?」
「え?」
「近くに結構デカい神社あんじゃん?」
「あ、う、うん!」
突然の出来事にどう反応したらいいのかわからなくなった。
ふたりで行くってことだよね!?
ど、どうしよう!
「おし、じゃテレビと電気消してくか」
新くんは、寝相の悪い光喜くんの毛布を掛け直してあげると、テレビの電源を切った。
ヤバ、起きてからメイク直してなかったけど…暗いから大丈夫だよね。
玄関の姿見で髪を簡単に直してから外へ出た。
「うわっさみぃー!」
外に出るとひゅーっと冷たい風が頬を掠めた。