いつも側で君を感じるから。


どうして…。

どうしてそんな願い事。


私と同じことを新くんも?

嬉しさと切なさで胸が締め付けられた。

目頭が熱くなっているのには気づいていたけど、自分ではもう止めることができない。

睫が濡れてポツッと涙がこぼれた。

「え、りり!?」

新くんが驚いて私の両肩を掴む。

「ご、ごめんねっ…」

「やべっ、俺なんか言ったっけ?」

「違うの…ただ…嬉しかっただけ…」

涙でメイクがとれちゃうから、必死に下を向いた。

「ちょっとあっちのベンチに座ろ」

新くんが私の手を引いて、近くのベンチに座らせてくれた。

「はぁ……」と深呼吸すると、少し気持ちが落ち着く。

変な所見せちゃったな…。

「ごめんねっほんと…」

笑顔でそう言うと、新くんは真剣な表情で私を見ていた。


「あのさ…最近変だったけど、この涙と関係ある?」

「え……」
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