いつも側で君を感じるから。


半信半疑だけど、これは冗談なんかじゃないと思う。

「私も…新くんのことが好きなんだ…」

「マジで!?」

「うん…でも、新くんは私の事友達って思ってるんだろうなって。あとさっき当分彼女いらないって言ってたでしょ?」

「あん時は…ああ言わないとあいつらうるせーし。ぶっちゃけると、初めて会った時からいいなって思ってた」

「えっ…」

「つーか、陽太とか茶化してくるし、バレてると思ってたんだけど」

「う、ううん!気付かなかった…」

新くんもずっと私と同じキモチだったってこと…?

「俺さ…りりに会うまで、人を好きになるってイマイチピンとこなかったかもしんねー」

「本当に?」

「りりってさ、自分より先に相手の事を考えるでしょ?そういうとことか…すげーいいなって」

そう言って抱きしめる力を緩め、私の顔を見る。

「あ…私今すっごい顔してるから…あまり見ないで」

化粧取れまくりだよ…薄暗くても、これは見えちゃう。
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